あらすじ

◆概要
男子中学生・かずやとその母親の形見に宿る付喪神の少女・桐葉らが妖怪退治に奮闘する物語。

◆おすすめする人
・妖怪退治系バトルに燃える人
・色っぽいお姉さんキャラに萌える人
・家族愛（親子愛）に飢えている人

◆おすすめポイント
本編が始まる前のナレーション（CV:井上喜久子）は必聴。「付喪神」などの関連用語を茶目っ気たっぷりに解説する。序盤は主に学校内で起こる怪奇現象を桐葉（CV:大空直美）やクラスメイトと共に解決していく学園ミステリーとなっているが、その最中に遭遇する「あまそぎ」とのバトルは臨場感充分。TPO（時、場所、戦略）などの細かい演出に抜かりがない。
特に本編の第11話～第12話、かずやとすなお（皇すなお/CV:大地葉）の「すそはらい」の座をめぐっての決闘シーンは、互いの意地とプライドがぶつかり合い、画面を通して凄みが伝わってくる。全般的にエンターテイメント性が高く、視聴者を楽しませてくれる。
また、かずやの亡き母（CV:三石琴乃）と桐葉の回想シーンでは、かずやへの深い愛情が描かれており、家族愛に胸を打たれる。他にも巨乳巫女の黒曜（CV:松井恵理子）や、ロリキャラでいじられ役のくくり（CV:久保ユリカ）、重度のロリコンでマニアな金山さん（金山たぐり/CV:M･A･O）など一癖も二癖もあるキャラクターが多数登場する。
定番のギャグやお色気要素も見逃せないが、前述した回想シーンをはじめとする本編のバックグラウンドにも注目して欲しい。第1話から第12話まで、実に完成度の高い作品に仕上がっている。

OPテーマは、バンドじゃないもんの歌う『METAMORISER』。エネルギッシュでノリの良い曲調とアニメーションは、本作の"陽"の部分がよく表れている。EDテーマは『I4U』。アーティストMICHIが歌い上げるしっとりと力強いバラードは、本作の"陰"の部分を象徴する"家族愛"をイメージしていると思われる。対照的なOPとEDから浮かび上がる『つぐもも』の二面性。着目しながら視聴してみることをお勧めしたい。