あらすじ

◆概要
廃部寸前の部活古典部に入部した4人の男女が「日常の謎」を解き明かしていく。

◆おすすめする人
・ミステリー小説が好きな人
・無気力系主人公が好きな人
・京アニのキレイな映像作品が好きな人

◆あらすじ
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーにする省エネ系主人公折木 奉太郎は世界中を旅している姉からの頼みで廃部寸前の古典部へ入部することとなった。部室を独り占めできると考え放課後部室に行ってみると先客がいた。豪農で知られる千反田家の一人娘千反田 えるだった。えるの活発な瞳にまるで操られるかのように奉太郎は入部届けを提出し、後から来た親友の福部 里志も面白そうだからと入部する。さらに里志に惚れている伊原 摩耶花も加わり古典部は4人になる。
その後古典部の活動として秋に開催される文化祭、通称「カンヤ祭」で文集を発表することが決定する。同じ頃えるはかつて古典部に所属していて、7年前に消息を絶ってしまった伯父・関谷 純と古典部に纏わる過去を知る手伝いを奉太郎に頼む。幼い頃えるは伯父から古典部に関する話を聞いて泣き出してしまったのだが、その理由が思い出せないというのだ。
かくして、古典部メンバーはカンヤ祭に纏わる噺と伝統ある文集「氷菓」に隠された真実を知ることになる。

◆おすすめポイント
小説独自のセリフの歯切れの良さと、京都アニメーションによる作画によってとてもキレイな印象を与える作品。特に奉太郎がえるの眼に捕らえられるシーンや終盤の桜は圧巻。ストーリーはそれぞれの話で青春のほろ苦さを残すような、この年頃の子供たちらしさが出ている。青春群像劇にスパイスとして推理をプラスしたような作品。