あらすじ

◆概要
暗い過去を持つ二人の若者の青春を描き切った、寺山修司唯一の長編小説の映画化、前篇

◆おすすめする人
・ボクシングが好きな人
・不器用な若者の青春を焼き付けたい人
・寺山修司の世界に浸りたい人

◆あらすじ
兄貴と慕っていた劉輝を半身不随にしたかつての仲間・祐二への復讐を誓う新次（菅田将暉）は、ティッシュ配りのバイトをしていた吃音で赤面対人恐怖症のバリカン健二（ヤン・イクチュン）とともに、「片目」こと堀口（ユースケ・サンタマリア）からボクシングジムへと誘われる。祐二もボクシングを行っていることを知った新次は復讐を果たすため、バリカンは自分を変えるため、それぞれの目的を持ってトレーニングに励む。新次は試合を重ねるごとに名を上げるが、上手くいかないバリカンは新次に対し特別な思いを抱くようになり、一方の新次はついに祐二との戦いに挑むこととなる。

◆おもしろポイント
二人の主人公がものすごい。とりわけ、人気実力ともに日本トップクラスと言って良いだろうが、菅田将暉。洗練されていながら荒削りなところがある、というのは彼の魅力の一つだと思うが、本作では彼のその粗暴さが遺憾なく破棄されている。菅田将暉のファンになってしまうこと請け合いである。