あらすじ

◆概要
監督はジョセフ・Ⅼ・マンキーウィッツ、原作はメアリー・オルの「The Wisdom of Eve」、実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにしており、ブロードウェイの裏側の人間模様をリアルに描き、本作でアカデミー賞を6部門受賞している。

◆おすすめする人
・クラシック映画好きな人
・マリリン・モンローが好きな人
・人間の心理戦に興味のある人

◆あらすじ
田舎から出てきた素朴な女優志望のイヴ・ハリントン(アン・バクスター)は、ブロードウェイ界の大女優マーゴ・チャニング(ベティ・デイヴィス)の追っかけをしていた。それを知ったマーゴは付き人としてイヴを雇うことに。
優しく気の利くイヴだったが、女優を目指す彼女にとってマーゴはいいカモだった。
日に日に本性が出てくるイヴは周囲の人間をうまく利用し、それに対してマーゴは怒りと恐怖を感じるようになる。
最初はイヴをいい子の姿しか知らないマーゴの友人たちはそれを信じてやまなかったが、次第に本性は露わになっていく。
そしてマーゴは出るはずだった舞台に間に合わず、代役としてイヴが出演することに。
彼女は批評家からは評価され、新進女優として演劇界最高の栄誉であるセイラ・シドンズ賞が与えられた。
だが、その場にいるマーゴを含めイヴの本性を知るものたちは、とても祝福しているとは言えない表情で彼女の晴れ舞台を見ているのだった。

◆おすすめポイント
舞台裏の人間関係を忠実に表した作品である。
マーゴの座を奪うべく、イヴのずる賢いやり方とじわじわと出てくる本性には恐怖を覚える。
このような人間の心理をリアルに表現されており、イヴが時折人間らしい不器用さを描かれているのも面白い。
そしてまだ無名時代の初々しいマリリン・モンローも端役として出演している。